
今回は、「小さなズレが大きな差に!剣道の認識ズレが与える影響とは」というテーマでお話したいと思います。
今回の記事は、剣道の指導で起こりやすい「認識のズレ」を解消する方法を紹介。1度のズレが大きな結果に繋がる理由を具体例で解説し、効果的なコミュニケーション術もご紹介します。
こんにちは、世界中で剣道を広めることを目指している剣道家、梶谷彪雅です!剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#剣道世界普及を目指す梶谷彪雅の雑談ラジオ」で2024年10月4日にお話しした内容から、編集して紹介させていただきます。
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ズレが生む大きな影響とは?
では、本題に入りましょう。
今日のテーマは、「小さなズレが大きな差になる」という話です。
**ちょっとしたズレが、後にどれほど大きな違いを生むのか**、具体例を用いてわかりやすく説明します。
分度器を例に考えるズレの拡大
皆さん、分度器を覚えていますか?
小学校の授業で使ったことがある、あの角度を測る道具です。
例えば、90度や180度を測るために使いますよね。
**ここでは分度器を使って、ズレがどう大きくなるのかを確認していきます。**
0度と1度のわずかな違いがもたらすもの
まず、0度と1度の場所に線を引いてみてください。
分度器上では、この2本の線の間にはほんの少ししか差がありません。
**たった1度の違いですから、見た目ではほとんど変わらない**ですよね。
距離が伸びるほど大きくなるズレ
でも、この線を1メートル先まで引き伸ばしたらどうでしょう?
すると、1.7センチの差が出てきます。
実際には1.74センチです。そして、この線をさらに10メートル先に伸ばすと、その差は17センチに広がります。
さらに100メートル先では、なんと174センチものズレになります。
たった1度のズレが、100メートル先では1メートル74センチ、つまり人の身長ほどの差になってしまうのです。
宇宙規模での1度のズレの影響
例えば、月から地球に向けて宇宙船を発射したとします。
もしこの宇宙船が1度ズレてしまったらどうなるでしょう?
月から地球までは非常に遠いので、**たった1度のズレが**、なんと地球5個分ものズレになってしまうのです。
このように、最初は小さなズレでも、距離が伸びるにつれて、結果が大きく変わってしまうことがわかります。
剣道指導における小さなズレの重要性
この話が剣道の指導にどう関係してくるのかを見ていきましょう。
**最初の小さなズレが、後々大きなズレにつながること**は、指導の場面でも非常に重要です。
認識のズレが結果に与える影響
私が「こうしてください」と伝えたとしても、最初の段階で認識のズレが生まれてしまうと、**最終的に大きな結果の違いが生じてしまいます**。
例えば、プライベートレッスンを行う時、依頼者が何を求めているかによって指導の内容が大きく変わります。
ある人は「強くなりたい」と望んでいるかもしれませんし、他の人は「美しい剣道がしたい」「技を極めたい」「負けたくない」「レギュラーを奪還したい」など、目的は様々です。
受け手とのズレが結果に大きく響く
例えば、「レギュラーを奪還したい」という依頼があった時、私は「それなら絶対にいける!」と思います。
しかし、そこでさらに「どうせなら、もっと強くなろう!」という熱意を持って指導すると、相手が期待しているものとはギャップが生じてしまうことがあります。
相手は「1度のズレくらいの修正」で済むような軽いアドバイスを期待しているのに、私が3度のズレくらいの熱量で指導してしまうと、最終的に地球5個分もの差が生まれてしまうかもしれません。
チーム全体の認識と目標のズレ
このように、最初の認識のズレが結果に大きな影響を与えることがわかります。
私が中学校や高校時代に学んだことの1つは、チーム全体が同じ目標を持つことの大切さです。
目標の違いが結果にどう影響するか
中学校1年生の時、チーム全体で「日本一を目指す」という共通の目標を持っていました。
これが、小学校の「県で優勝する」という目標とは全然違っていました。
この認識の差は、大きな違いを生み出すのです。
ズレを防ぐための対策
指導の場面では、個々の選手が異なるバックグラウンドを持っていることを考慮する必要があります。
**それぞれの環境で育ち、異なる価値観やペースで物事を進めてきたことを理解することが大切です**。
それぞれのペースを尊重することの重要性
初めてのことに取り組む際、「スピード重視で進めたい」という人もいれば、「じっくり時間をかけて丁寧に取り組みたい」という人もいます。
このような**価値観の違い**は、どちらが正しいとか間違っているという問題ではなく、相手が何を求めているかをしっかり認識することが大切です。
まとめ:ズレの重要性を日常に活かそう
今回のテーマは、「小さなズレがとてつもない差を生む」という話でした。
分度器の1度のズレが、100メートル先では1メートル74センチ、月から地球では地球5個分もの差になるという例を通して、**認識のズレが大きな影響を与えること**を説明しました。
この話を日常生活や指導に応用して、**小さなズレがどんな結果をもたらすかを意識しながら取り組んでみてください**。
今日も一緒に頑張りましょう。それでは、またね!
まとめ:剣道における認識のズレが与える影響
今回の記事では、小さなズレが大きな結果に繋がることを具体例とともに説明しました。
分度器や宇宙船を例にして、最初の1度のズレが、時間や距離の経過により大きな差になることを理解していただけたと思います。
これを剣道の指導に置き換え、指導者と生徒の認識のズレが結果にどう影響するのかを解説しました。
この記事から得られるメリット
- 剣道の指導における、認識のズレが結果に与える影響を理解できる。
- 指導時に、個々の目標や期待に合わせたコミュニケーションの重要性がわかる。
- 小さなズレが大きな結果に繋がることを意識し、改善するヒントを得られる。
- 個々の価値観やペースを尊重する指導法を考えるきっかけになる。
この記事のデメリット
- 具体的な剣道の技術的な解説は含まれていない。
- 認識のズレに関する考え方は、状況により個別対応が必要であり、即座に成果が見えづらい場合がある。
- 剣道以外の競技や指導法にも当てはまるため、汎用的すぎると感じる読者もいるかもしれない。
剣道の指導において、最初の段階での**認識の共有**が、最終的な結果に大きな影響を与えることがわかりました。
小さなズレを見過ごさず、コミュニケーションを密にすることで、指導の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
今後の稽古や指導に、この考え方を活かしてみてください。
それでは、今日も一緒に成長していきましょう!
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