今回は、『スピードを保ったまま、打突力の強い技を打つ方法』というテーマでお話したいと思います。
今日は効果的なフェイント、技の打ち方、心理戦を駆使した練習方法を解説し、剣道での勝利への道を指南します。
こんにちは、世界中で剣道を広めることを目指している剣道家、梶谷彪雅です!剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#剣道世界普及を目指す梶谷彪雅の雑談ラジオ」で2024年2月10日にお話しした内容から、編集して紹介させていただきます。
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剣道の心理戦: 攻め崩す戦術の極意
本日のテーマは「相手を攻め崩す方法」というテーマでお話ししていきたいと思います。
先日、インスタグラムで質問を募集したところ、攻めについての質問が多くありました。
「面の打ち方」や「面を打つ時に攻めが効かない」とか「相手を攻め崩す時にはどうすれば攻め崩すことができますか?」みたいな質問がたくさんありました。なので、攻めについてお伝えしていきたいと思います。
これは僕がいつも講演会等でお伝えしている内容ですが、皆さんしっかり理解できていますか?
攻めの本質: 相手の心を掌握する
攻めについて皆さん考えてみてください。「攻めとは何か?」これは僕の中での答えですが、攻めは「相手の心を動かすこと」だと思っています。皆さん攻めの捉え方はいろいろあると思いますが、僕の中では「相手の心を動かすこと」これが攻めだと思っています。
逆に自分の心が動いているっていう時は、攻められているというような考え方になります。
じゃあなんでこんな考え方になるのかっていうところをもう少し紐解いていくんですが、例えば皆さんフェイントに引っかかる時ってどんな時、どんな心境でしょうか。
面を打たれた後に、面のフェイントされたら手元が上がってしまうでしょうし、小手を打たれた後に小手のフェイントをされると小手を隠してしまうでしょう。それはなぜかというと、やはり面が一本になったことによって「危ない!またもう一本取られて負けてしまう!」と思うからですよね。
この心境の変化、これが攻められている証拠です。「やばい!もう一本取られてしまう!」だから面を避けようとする。自分の心が動いてしまっています。
小手打ちでもそうです。小手を打たれたから「やばい!また小手を打たれてしまう!」と思うのが心の変化だと思います。
なんとなくイメージできますかね。ここで考えて欲しいのが八段の先生や、まあ七段の先生とか強い先生や選手は、いくら面をフェイントしようが全然手元は上げない方がいるんです。
いくら小手を打とうが全然反応しない。それはなぜか。怖いと思っていないからです。フェイントをされてもそのまま。相手が打ってきても、全然大丈夫、大丈夫。打たれない間合いを作っていたり、二段技がきても反応できる心と体の余裕がある。
こんな感じで、仮に少し隙ができようとも次の対策ができていれば避けられてしまいます。そもそも心の準備ができているので、そんな大きな隙につながらないんですよね。
これが強い先生や選手の難しいところです。これをいかに自分が心を動かさないようにできるか、そして自分自身がいかに強い選手でも相手の心を動かすことができるか。これがとても大事になります。
フェイントの妙技: 心理を操る技巧
では「どうやって心を動かすのか」という部分ですが、僕の中での答え、僕がよく講演会とかで伝えるのが一本になる技を狙うということです。講演会で「相手を攻め崩してください」と伝えた時に皆さんが何をするかというと、間合いに入ったり、竹刀を抑えたり、竹刀を回してみたり、技を打ってみたりとか、いろいろするんですよね。
そして皆さん、それぞれ答えが違うんですよ。ただ、全てにつながっているのが一本になる技です。
なぜなら、十回竹刀を抑えて面を打ってみてください。一回目はびっくりするかもしれません。「あー、危ない!抑えられたら打たれるかもしれない!」でも、毎回竹刀を押さえて十回とも同じ技を出してくれば、「抑えてきた瞬間に捌けば大丈夫」と簡単に避けられてしまいます。
十回目に関しては「大丈夫、大丈夫。余裕」となりますよね。なので、抑えることが攻めではないです。
では、間合いに入ってみる。間合いに入っても結局技を出さなければ「こいつ、間合いに入ってくるだけじゃん。じゃあ大丈夫だ。自分が打てばいいし」と思われたら、相手の心は動かなくなります。
しかしながら、一本になるような技、面打ちや小手打ちにはどうでしょう。全部が一本になるような技を打たれる時っていうのは、相手は嫌がります。なぜなら、負けていいとは思っていないからです。
簡単に打たれるのはダメだと思っているし、負けたくないと思っています。なので、一本になるような技を打たれる時っていうのは、相手は反応する。つまり、「心が動く」わけです。
なので、何が攻めなのかという質問に対しては、僕の中では心を動かすこと、「相手の心を動かすためには一本になるような技を打つこと」だと思います。
この時にイメージをするためによく例えで伝えるのですが、ボクシングをイメージしてみてください。ボクシングって、相手をKOさせるような本気のストレートのパンチもあれば、細かい技をジャブという技があったりします。
相手が打ってくる瞬間に狙うカウンター。出鼻面みたいなイメージですね。そんなパンチの仕方がありますよね。そのようなイメージをして欲しいです。
全てストレート。つまり、全部100%の技を打った時はもちろん相手は怖いと思いますが、その分カウンターを狙われるリスクや体力を大きく消耗するリスクがあります。なぜなら、思いっきりパンチを打っているからです。
しかし、ここでジャブがめちゃめちゃ痛いジャブ、80%から70%の力で一本になるような技を打たれた時っていうのはどう思いますか。相手は、本気で打っていないのに一本になりそうなんですよ。怖くないですか。
相手が「うわ、めっちゃ速い!一本になりそう!」と思ったら、フェイントの技がとても有効になります。軽いジャブの技が決まりそうになると、やっぱり心は動くと思います。
勝利への練習法: 力の配分と技の精度
なので、相手を崩すためにはもちろん一本になるような全力の技も必要なんですが、それだとリスクが大きくなりすぎるので、ジャブのような技で相手に一本決めるような技。70%から80%の力で一本になるような技を打てるように身につけておくと、相手の心を動かすことができると、私は思っています。
しかし、この70%から80%の力で一本に決めるまでがものすごく難しいんです。私は、そういうイメージで練習していました。70%から80%の力でめちゃめちゃ速いスピードだったり、めちゃめちゃ強い打突を打つ練習をすることによって、相手の心を攻め崩すことができるようになってきます。
なので、何回も言っている話ではございますが、意識して練習をしてみて欲しいと思います。
質問で「面打ちの攻めが効かないので、攻め面の攻め方を教えてください」と質問が来ていましたが、その面打ちの攻めが効かないということは、相手が心動いていないということなので、例えば小手を本気で打って、一本になるような技にする。
そして、手元を警戒させると心を動かすことができます。手元を警戒させるような一本になる小手があれば、その攻めが効いて面技につながります!
ということで、本日のテーマは「相手を攻め崩す方法」というテーマでお話をさせていただきました。
まとめ: 相手を攻め崩す方法の概要とメリット・デメリット
この記事では、剣道における相手を攻め崩す方法について解説しました。ここでは、その概要とメリット・デメリットをまとめておきます。
- 概要: 剣道での攻めは、相手の心を動かすことが重要であり、フェイントや一本になる技を駆使して相手を崩すことが勝利への鍵となります。
- メリット:
- 相手の心理を掌握し、試合を有利に進めることができる。
- フェイントや技の精度を高めることで、実力を向上させることができる。
- 相手の隙をついて一本を取るチャンスを増やすことができる。
- デメリット:
- 高度な技術と精神的な強さが求められるため、習得に時間がかかることがある。
- リスクを取る必要があるため、失敗すると逆に有利な状況を失うことがある。
- 相手によっては心理戦が効果的でない場合もあるため、柔軟な対応が必要となる。
剣道での勝利には、相手を攻め崩す戦術の理解と実践が欠かせません。日々の練習を通じて、心を動かす技術とフェイントを身につけ、実戦で活かしましょう。
ちょっと難しいお話だったかもしれませんが、一生懸命頑張って80%の力で一本になるような技を身につけてください!ということで、本日も皆様にとって最高の一日になりますように。じゃあまたね、バイバイ。
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