剣道の技術向上ガイド: スピードと打突力を兼ね備えた打ち方の秘訣

剣道でスピードと打突力を同時に高める方法

意識の持ち方で変わる打突の質

本日は、「スピードを保ったまま、打突力の強い技を打つ方法」について話していきます。

皆さんが打突をする時、何を意識していますか？ここで重要なのは、「強く打つ」という意識です。

「強く打て！」と言われても、なかなか難しいですよね。しかし、「意識を持たせる」ことで、強く打てるようになります。

例えば、切り返しの時に、「竹刀を打つのではなく、相手の面にしっかり当てる」と指導されると、打突力が向上します。

今まで竹刀を打っていたものが、「面を当てる意識」に変わると、打突力が強くなります。

「面打ちを強くしなさい」と言われても強く打てない時、「首の下まで切り落とすように」と意識すると、かなり強くなります。

胴打ちも同じで、野球選手がボールを打つ時のようにバットを振り切ることで、打突力や技の強さが高まります。

「どのような意識で振り下ろすか」が、強く打つ意識を高めます。

皆さんには様々な伝わり方があり、「強く打つ意識を持ちなさい」と言ってできる人もいれば、そうでない人もいます。これは人それぞれで、指導の仕方を選手に合わせることが重要です。

「意識を持たせる」ことで強くなる率が高いと感じています。

スピードを落とさずに強い打突を実現する技術

強く打つだけでなく、「スピードを保ったまま強く打つ」ことが重要です。無駄な力が入ると遅くなってしまいます。

スピードと打突力を両方できるようになりたいですね。スピードを保ちながら強く打てれば、試合で使える技になります。

しかし、スピードを速くするのは難しいです。中学校時代、高校時代に様々な練習をしましたが、速くするのは難しかったです。

練習では、「速くしなさい」「連続でやることを意識しなさい」「強く意識して打ちなさい」と指示された時、速さを意識できました。

面の打ち込みの練習では、「隣の人と競争する」と言われた時、打ち方は強さよりも速さを意識しました。

効率的な練習方法で技術を磨く

足さばきの練習では、「追い込みの足捌き練習で、試合コート1個分を走り、最後にゴールした人が勝ち」という練習です。小手面の連続で何回も踏み込む練習ですが、一番最後にゴールしなければならないので、速く動かし、連続で動かす練習です。

前に進んではいけないということで、持久力を高めるような意識になります。

「強く打ちなさい！」と言われると、連続で強く打つ意識を持ちます。小分けにする練習で意識が向きます。

足捌きを早くし、打突力を強くすること。それを両方意識するように伝えると、「大きな声を出せ」と言われると、意識しにくいと思います。

スピードを早めつつ、打突力を強くするためには、「速さ、スピードを意識させる」「打突力を強くさせる」と分解して練習します。

両方できるようになったら、「早く打ちながら、強く打つ」ことができます。別々に考えてトレーニングしてみてください。

練習時も、速さか、打突力を強くするのかを意識しながら練習することをおすすめします。

最後に豆知識です。打突力を強くしようとすると、振りのスピードが上がります。ビンタで意識すると、腕の振りが必然的に上がります。

相手を倒そうとする強いビンタをすれば、スピードが上がります。強く打つ練習で、速さも上がるので、意識して練習してみてください。

本日は「速さを維持しつつ、打突力が強い技を打つ方法」に焦点を当てたお話でした。

重心移動などについては、講演会などで何度も伝え続けます。

皆さんができるようになるまで、引き続き応援よろしくお願いします。本日も皆様にとって最高の1日になりますように。それでは、また。