こんにちは、世界中で剣道を広める活動をしている剣道家、梶谷彪雅です!
剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回は面技後編ということで、面打ち5選を解説していきます。
この記事と動画を見ることで前回解説した面打ち7選に加えて、さらに技のバリエーションを増やすことができます。
この記事を読んで欲しい対象者
- 剣道中級者から上級者を目指す方
- 独自の技のバリエーションを磨きたい剣道家
- 試合で圧倒的なパフォーマンスを発揮したい人
剣道を次のレベルへ:勝利のカギを握る5つの面技
この記事で学べる面技の種類を紹介します。
- 間合いを盗んで面打ち
- かついで面打ち
- 突きから面打ち
- 面フェイント面から面打ち
- 面フェイント小手から面打ち
これら5つは私が実際に高校時代、大学時代に練習していた技です。
早速解説に入っていきましょう。
※この記事は、文章を見ながら動画で学ぶコンテンツです。
動画のみ視聴して理解することもできます。
剣道の技のバリエーションについて
試合で技のバリエーションが多い方がいいです。
それは、相手に合わせて技を変えられるからです。
そのため、たくさんの技を練習して、身につけて損はありません。
相手が下がるタイミングや、打突できるタイミングを見つけて、攻撃しましょう。
しかし、相手が出鼻技を狙っている選手には注意が必要です。
逆に応じ技を打たれる可能性があります。
ただ、技のバリエーションが増えても、使う場面や使える場面をしっかり把握していなければ、1本にならないかもしれません。
また、相手に打たれるリスクも高まりますので、注意が必要です。
技の練習では、どんな場面でその技を使うのか、しっかりとイメージしながら練習しましょう。
地稽古や練習試合で試しながら、1本になるレベルまで練習してから、試合で使ってみましょう。
それでは、早速解説に入ります。
間合いを盗んで面打ち
間合いを盗む技について
一つ目は間合いを盗んでからの面打ちです。
一足一刀の間合いからできるだけ変化をせずに打ちます。
小さく面打ちと何が違うのかというと、打つ前の足さばきです。
両足で前に移動してから面を打つ方法ですが、逆にバレてしまいそうと思いませんでしたか?
もちろん、入りの瞬間的スピードが遅ければ、ただの起こりになってしまい、相手から避けられたり捌かれてしまうので、そこはしっかりと練習する必要があります。
星子選手と稽古して身につけた技
高校時代、この面打ちを習得するために、午前練習が終わった後、星子選手と午後から自主練習で、中学生が練習している隅っこの方でずっと練習をしていた思い出があります。
実際に試合で使っている場面をのせておきます。
この一歩前に両足で移動するメリットとしては、一歩前に出ることで勢いを使うことができます。
それから重心移動もしっかりとできるので、速い打突や強い打突に繋げることができます。
起こりになってしまうデメリットはありますが、その一方で、この間合いを盗む方法を極めることができれば、ものすごい武器になります。
かついで面打ち(かつぎ面)
かついで面打ちの注意点
二つ目は、かついで面打ち(かつぎ面)です。
かつぎ面のイメージとしては、小手の軌道を意識すると良いです。
かつぎが大きくなりすぎると、出鼻小手を打たれるケースもありますので注意してください。
また、こちら側がかついだ瞬間に驚いて、反応で小手を打ってくる選手がいます。
こういった交通事故のような狙っていないのに打たれるケースもありますので、十分に注意して下さい。
かついで面打ちを有効にするポイント
打つ前の作りの部分は非常に慎重になる必要があります。
かつぐ前に一瞬竹刀を押さえてから担ぐと良いかもしれません。
その理由として、竹刀を上から押さえられると、その押さえられた反動で手元と竹刀が上がります。
上がる瞬間にかつぐことで、「わあ!こっちの面だ!!」と相手は避けますよね。
自分自身の右面を避けるとここに隙ができる、そこを狙って打突するイメージで、私は練習しています。
このような形で竹刀を押さえることで反応しない選手や、構えを崩さない選手には押さえて、隙ができた瞬間に面を打つことができます。
また、押さえて手元が上がる選手に対しては、押さえて小手が有効になります。
反応が速い選手や、押さえて面も反応して、小手も反応する選手は、ちょっと押さえてかつぎ面が有効になるかと思います。
突きから面打ち
突きからつなぐバリエーション
三つ目は突きから面打ちです。
これは、九州学院時代に槌田先輩がよく打っていたイメージがあります。
槌田先輩は突きを打ってから面フェイント小手などを打っていました。
表から突きを打って、相手が下がった瞬間に居ついた瞬間を狙います。
これが当たらなかったから、さらに次の技につなげたりします。
表だけではなく、裏から突きを打って、巻き込んでくる選手に、抜き面などを使っていきます。
槌田先輩のように、突きが得意な選手であれば、変化なしの突きだけではなくて、突きから面のような二段技も有効になってくると思います。
面フェイント面から面打ち
面フェイント面から面打ちのイメージ
四つ目は面フェイント面から面打ちです。
言葉だけ聞くと難しそうですが、まずは面をフェイントし、そのあとに裏面を見せてから表の面です。
最初の面の次のフェイント(裏面)は、打つのではなく、先ほど解説したかつぎ面の軌道をイメージすると、うまくできます。
かつぎ面がいかに相手に裏面だと思わせることができるかが重要です。
面フェイント面のコツ
実際の試合のイメージを振り返ると、相手が下がりながら手元の左拳を左に上げる選手に対して使うのではなく、自分自身の右面を隠すような選手に打っていたような印象が残っています。
面フェイント面から面打ちの流れ
- まず1本目の面フェイントで相手が下がりながら右目を隠します。
- その右目を隠すと同時に、かつぎ面のような動作に入ることによって、相手に裏面を避けれるという心境的な安心を与えます。
- 実は表の面だったというイメージで打突をする。
面フェイント小手から面打ち
最後の五つ目は面フェイント小手から面打ちです。
面フェイント小手から面打ちが効く選手
以下のような選手には「面フェイント小手から面打ち」のような技が有効になります。
- 面フェイント小手に反応する選手
- あまり手元を上げずに前で裁く選手
- 技を出した時に居つくような選手
面フェイント小手から面打ちは音でイメージを作る
音のイメージを作っておいてから練習すると実戦しやすいです。
面フェイント小手の「ダダン!!」と面を掛け合わせて「ダダンダン!!」というようなイメージです。
実際に動画を見てください。
まとめ: 繰り返し練習して試合で勝てる技を身につけよう!
すぐには出来ないが練習で効果が現れる技
今回紹介した技は、すぐに出来るわけではありません。
技の練習の時から、相手がどう避けるのか、どんなタイミングで狙えば使えるのかをしっかりイメージできていないと、試合ではもちろん、地稽古でも使えない技だと思います。
音のイメージで三段技の足さばきを練習しよう
練習をしておかないと、三段技の足さばきも試合ではできないでしょう。
しかし、練習をしておけば、他の技の選択や三段技をするときにも有効になります。
今回は面技の説明をしましたが、小手技にも応用できます。
例えば、小手面フェイント小手も、「ダダンダン!!」と同じ音のイメージで打つことができます。
私が2年生の時のインターハイで打った高輪戦の小手打ちも同じです。
作りとしては前技からではないのですが、常に両足で打つタイミングを探りながら最後小手を決めました。
これも「ダダンダン!!」の足さばきを往復して狙ったような技になるので、このように応用して使うことができます。
面打ちのバリエーション技を身につける
今回は面打ち5選ということで解説しました。まだまだ色々な技はありますが、ぜひこれらの技を練習してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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