こんにちは、世界中で剣道を広めることを目指している剣道家、梶谷彪雅です!
剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#剣道世界普及を目指す梶谷彪雅の雑談ラジオ」で2023年1月2日にお話しした内容から、編集して紹介させていただきます。
(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今回は、『小手打ちのお悩み解決』をテーマにお話したいと思います。
小手打ちについての質問をいただきましたので、お答えしていきたいと思います。
剣道の小手打ちの技術を向上させたいと考えている初心者から中級者の剣道家に読んでもらいたいお話です。
攻めて相手の手元が上がった時の小手の悩みを解決したい!
今回は、小手打ちのお悩みついて質問をいただきましたので、お答えしていきたいと思います。
お悩み:攻めて相手の手元が上がった時の小手の打ち方について
- 左手を正中線から左に外して小手を打つと、打突にキレがありません
- そのため、左手を正中線に置いて、右手の位置を調節して、竹刀と平行に小手が届くように打っています
- このように打つと重心が左後ろにかかるので、打った後の寄せが遅くなり、相手に後打ちを打たれてしまいます
- 寄せを速くすることを諦め、後打ちを打たれないように小手を打った後の竹刀を、そのまま面を避けるような形に持っていく、後打ちを防ぐような形にして現在小手を打っています
- このような打ち方になっていると左側に潜ったような打ち方になってしまって、上から乗られるような形になってしまいます
- 改善するために、体は右前に、そして左手は正中線に置いていますが、どうしても体が右で、手が左になってしまって、変な打ち方になってしまいます
- 梶谷さんならどのように打ちますか?
梶谷からのアドバイス
重心と寄せのスピードが大切
左手の位置と重心の関係はそれぞれ別の問題
確かに、左手を左側に外しすぎるとキレが出ないし、相手が避けて竹刀をうまく通すことが難しくなります。
逆に、「左手を正中線に置いておいて、右手の位置を調節して竹刀と平行に小手が届くように打っています」とのことですが、左手や右手の位置によって重心が変わるわけではありません。
重心は重心で、左手や右手の位置や打ち方はそれぞれ別の問題として考える必要があります。
重心と寄せのスピードは脚力と足捌きが重要
次に、「打つと重心が左後ろにかかるので、打った後の寄せが遅くなり、相手に後打ちを打たれてしまいます」についてです。
これについては。左足に重心がかかるから寄せが遅くなるとは限りません。
実際に左足に重心がかかっていても寄せが速い人はいます。
寄せが速い理由は脚力があるためです。
そして、体の寄せのスピードを上げるためには足捌きが重要になります。
足捌きには、①踏み込んだ後に左足を引きつける方法と、②踏み込んだ後に右足をもう一度出す方法の2種類があります。
この2種類をうまく極めることが大切です。
ですので、まずは左足の強化と足捌きの改善に取り組むことが重要です。
防御の工夫と寄せのスピードアップは両方とも大切です!
続いて、「小手を打った後の竹刀を、そのまま面を避けるような形に持っていく、後打ちを防ぐような形にして現在小手を打っています」についてです。
もう寄せは遅いから諦めるっていうところ、この工夫は良いと思いますが、それだけでは限界があります。
寄せを速くするためにも、下半身の強化を続けて寄せのスピードを上げることが大切です。
上を目指すのであれば、工夫と下半身の強化を両立させて取り組んでいただきたいと思います。
左に潜る小手打ちの悩み:攻めて小手と出鼻小手で解決
「左側に潜ったような打ち方になってしまって、上から乗られるような形になってしまう。
改善するために、体は右前に、そして左手は正中線にっていう風にしているが、どうしても体が右で、手が左になってしまって、変な打ち方になってしまう。」
という技の悩みについて、
- 自分から攻めて作り出して打つ小手打ち
- 相手が打ってくる出頭に対して打つ出鼻小手
が役に立ちます。
全日本選手権優勝者の内村選手や西村選手のように小手打ちがうまい人を研究してみてはどうかと思います。
内村選手の攻めて作る小手打ち
内村選手は、自分から流れを作って打つ小手打ちの時に、左に潜りながら打つことがあります。
相手にしっかり手元を上げさせる、その攻めが強いです。
だからこそ、左に潜っても、相手が面に来ても大丈夫です。
西村選手の出鼻小手
一方、西村選手は、出鼻小手とか構えている瞬間に打つような技が上手いです。
手元を上げる場面を作り出すことが上手いです。
スピードがすごく早く、打ってから捌くというイメージの打ち方をしています。
打つまでは真っ直ぐ、打ってから右斜め前に出ています。
その一連のスピードが速すぎて、もう右前に出てるようなイメージですが、それは出鼻小手の時はすごく有効になる技だと思います。
相手が下がって手元を上げる場合:左手で操作して打つ
相手が下がって手元を上げるタイプの相手に対しては、「右前に体を斜めにしながら」、とか「捌きながら打つ」と強い打突はできません。
また、左手が正中線より左側に残っていると強い打突ができません。
このような場合、私は左手を正中線より右側に持っていくことで打ち方が強い打突を狙います。
これは、大阪講演のときの動画を見ていただきたいですが、左手で操作することによって竹刀を平行にして打突することができるためです。
動きが遅いと感じる場合:筋力アップや工夫で対策
遅いと感じる場合は、筋力アップや短距離ダッシュのようなトレーニングを行ってスピードを上げることが重要です。
また、自分の打ち方を撮影して、他の選手と比較してみることも効果的です。
同じくらいのスピードになったら、「あ、いい感じだ」と思えるでしょう。
さまざまな工夫をしているのはすごくいいことなので、これにプラスして稽古することが大切です。
小手打ちのお悩みに関しては、このようなイメージで取り組んでみてください。
まとめ:自分のスタイルに合った小手技を身につけ、工夫と筋力アップで強くなろう!
今回は、視聴者からの質問に答える形で小手技について説明しました。
自分のスタイルに合わせて、出鼻小手や攻める小手、相手が下がって手元を上げる時の小手打ちなど、効果的な技を理解して、練習してみてください。
さらに、小手打ちのスピードを上げるために筋力アップや短距離ダッシュのようなトレーニングが大切になります。
他の選手と比較しながら工夫を重ねて、小手打ちの技術を向上させましょう!
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