今回は、「剣道人口減少の実態と未来への挑戦|若者を増やす方法と指導者の重要性」というテーマでお話したいと思います。
今回の記事は、剣道界の未来はどうなる?剣道人口の減少とその背景を詳しく解説し、若者を増やすための具体的な取り組みや指導者不足の課題について考察します。読んで剣道を広める方法を学びましょう。
こんにちは、世界中で剣道を広めることを目指している剣道家、梶谷彪雅です!剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#剣道世界普及を目指す梶谷彪雅の雑談ラジオ」で2024年10月31日にお話しした内容から、編集して紹介させていただきます。
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剣道界が終わるのは時間の問題なのか?未来への考察と行動
剣道人口減少の現実
本日のテーマは、「剣道界が終わるのは時間の問題なのか?」という少し刺激的な話題です。これについて、じっくりと考えてみたいと思います。
過去40年で剣道人口が半減
剣道人口がどう変化しているのかを見つめ直した時、**驚くべき事実**に気づきました。例えば、高体連の登録人数を見てみましょう。これは高体連の公式ホームページに公表されているデータです。
2022年(令和4年)の登録人数は3万2861人、つまり**約3万人**です。この数字だけを見ると、大したことはないように思えるかもしれませんが、過去と比較すると、衝撃的です。
変わりゆく剣道の現状
約20年前の平成15年、僕が生まれて3年後の2003年には登録人数が**5万9000人**、つまり約6万人いました。そして、昭和59年(1984年)には**約9万5000人**、ほぼ10万人もの高校生が登録していました。この変化、どう感じますか?
**昭和59年から2003年までの19年間**で約10万人が6万人へ、さらに**2003年から2022年までの19年間**で6万人が3万人に減少しています。**わずか40年で半減**したのです。
世代を超えて続く剣道人口減少の傾向
この減少は高校生だけにとどまりません。**小学生や大学生**、他の世代でも同様の減少傾向が見られることは、容易に想像できます。小学生の剣道人口だけが2倍に増えるなど、考えにくいでしょう。実際、中学生の剣道人口は**2001年の約13万人**から**2015年には9万人**へと減少し、約14年間で5万人、つまり**30%の減少**です。
剣道を支える年齢層と少子高齢化の影響
では、剣道を支えている世代はどうなっているのでしょうか?年齢分布を見てみると、**50代や40代が剣道人口の半数以上**を占めています。これは日本全体の少子高齢化と同じような現象です。
剣道界の未来を担う若者の必要性
これから剣道界に必要なことは何か?答えは明確です。**若者を増やすこと**です。この重要性は言うまでもありません。
新たな世代の巻き込みが鍵
もちろん、40代や50代の方が**昇段審査**を目標に頑張るのは素晴らしいことです。しかし、それだけでは不十分です。新たに剣道を始めたいと思う若者を増やすことこそが、剣道界の未来を明るくする鍵です。
剣道界に求められる「ヒーロー」の存在
理想を言えば、剣道界に「**大谷翔平選手**」のような、誰もが知り称賛する存在を生み出すことです。そのようなヒーローが登場する大会やリーグがあれば、剣道への注目も高まるでしょう。しかし、現状はどうでしょうか?残念ながら、まだそこには届いていません。
メディア露出の課題と限界
今すぐにそのレベルに達するかといえば、**難しい**と言わざるを得ません。なぜなら、剣道が有名になるための舞台やリーグが整っていないからです。たとえ全日本選手権や玉竜旗がテレビで放送されても、剣道を知らない人が「やってみよう」と思うことは難しいでしょう。子供たちがそれを見て剣道を始めるのも、難しいのが現実です。
剣道人口増加のために必要な具体策
それでも、メディア露出は重要です。ただ、それだけではなく、さらに効果的な方法があります。**道場の先生や子供たちが周囲を誘う**ことで、少しずつ剣道人口を増やしていくことです。
地域と道場での積極的な普及活動
例えば、道場で10人が剣道を始めたとしましょう。それを全国47都道府県で実施すれば、**470人が新たに加わる**ことになります。県ごとに100人増やせば、全国で**4700人が増加**します。高校生でも同様です。
指導者不足の課題とその解決策
ここで大きな問題となるのが**指導者不足**です。経験の浅い指導者が部活動を担当しているケースもあり、剣道の本当の楽しさを伝えることが難しい現状があります。基本的な技術は教えられるかもしれませんが、**楽しさを経験していない人がそれを伝えるのは難しい**ものです。
剣道の楽しさを伝える場の創出
僕が行っている稽古会では、剣道の**楽しさ、勝つ喜び、成長の喜び**を参加者に伝えています。その経験は、将来、大人になった時に剣道の楽しさを伝える力になると信じています。
未来を見据えた取り組み
稽古会や彪進会では、**「今を楽しむこと」**、そして**「勝つための考え方を学ぶこと」**を重視しています。しかし、それだけではなく、子供たちが大きくなった時に下の世代に剣道を教えたり、道場を開設して剣道人口を増やす施策を行ってくれることを願っています。
皆さんへのメッセージ
もし、このブログを読んでくださっている皆さんが**その思いを理解し**、大人になった時に1人でも10人でも教えてくれるようになれば、その輪は広がり続けます。
教えられた子供たちが剣道の楽しさを感じ、さらに10人、20人と誘ってくれることで、剣道界は必ず拡大し、**減少傾向を食い止める**ことができるでしょう。
ぜひ皆さんも剣道普及のために協力していければと思います。
稽古会とクラウドファンディングへの協力
その先駆けとして、僕が行っている稽古会や彪進会をぜひ応援していただければ嬉しいです。
クラウドファンディングの締め切りは本日23時です。本日のテーマ「剣道界がなくなるのは時間の問題なのか」というお話でしたが、答えは**NO**。時間とともに剣道を広めていきましょう。それでは、頑張っていきましょう!またお会いしましょう。
まとめ:剣道界の未来を守るための行動
剣道界は今、大きな転換期に立っています。剣道人口が減少している現状を踏まえ、私たちは未来を見据えた具体的な行動を取る必要があります。若者の参加促進と指導者不足の解消が鍵となるポイントです。以下に、読者が理解しやすい概要とメリット・デメリットをまとめました。
概要
剣道界の未来を考える上で、以下の課題に取り組む必要があります:
- 剣道人口の減少を食い止めるための若者の参加促進
- 指導者不足の解消と質の向上
- 剣道の魅力を広く伝えるためのメディア戦略の強化
メリット
- 剣道界の活性化:若者の参加が増えることで活気が戻り、競技の質が向上する
- 次世代の指導者育成:指導者不足が解消され、未来の剣道界がより強固になる
- 地域社会への貢献:地域での活動が増え、コミュニティの絆が強まる
デメリット
- 初期コスト:新たな取り組みやイベント開催に予算がかかる
- 人材育成の難しさ:経験豊富な指導者を育てるには時間がかかる
- メディア露出の限界:剣道の特性上、広く一般に理解されるまで時間がかかる
剣道界が抱える問題に対して行動を起こすことで、私たちは剣道の未来をより明るいものにできます。今後の課題に取り組み、若い世代に剣道の楽しさと魅力を伝え、その輪を広げていくことが大切です。ぜひ、一人ひとりができる範囲で協力し、剣道の未来を共に支えていきましょう。
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