Photo by Yuichi
今回は、『指導者もプロ意識も持とう!』というテーマでお話したいと思います。
今回の記事は、指導者のプロ意識が剣道界に与える影響を探る。暴力的指導の問題点と、剣道界の持続可能な発展のための提案を解説します。
こんにちは、世界中で剣道を広めることを目指している剣道家、梶谷彪雅です!剣道の魅力をYouTubeで発信したり、講演会を開いたり、指導にも力を入れています。
今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#剣道世界普及を目指す梶谷彪雅の雑談ラジオ」で2024年3月7日にお話しした内容から、編集して紹介させていただきます。
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剣道界に新風を吹き込む指導者のプロ意識
本日のテーマは「指導者もプロ意識を持とう!」というテーマでお話ししていきたいと思います。
皆さんの道場ではどうでしょうか。この先生には付いていく!俺の人生はこの人で作られるんだ!と思えるぐらいの信用性がある先生っていらっしゃいますか?
このような先生っていうのは、見ているだけで本当にすごいなって思います。
指導者に求められるプロ意識とは?
では、どう違うのか、普通の先生と、失礼ですがそう思わない先生と、どう違うのかっていうと、やはり指導の方法がみんな違うんですよ。この生徒にはこう言ったら刺さるな、とか、この生徒はこっちの方がいいな、みたいな指導方法は全然違うんですよね。
さらには、いいところの伸ばし方。これが、普通の先生だったらみんな同じスタイルになっていったりするんですけれども、そうじゃなくて、この生徒はこういうタイプが得意だからここを伸ばしていこう、みたいなことができる先生は、もう本当にすごいなと思うんです。
例えば、「うわっ!こいつニュータイプだ!」とか言いながら、「じゃあ、ちょっと違う教え方してみるか」みたいな感じで、もう目の前で違うやり方を模索していくみたいな。
これって、先生の既存の考え方から新しい考え方まで、今まで教えたことがない選手だから先生自身が変わって、違うタイプにどういう風に指導していったらいいのかっていうのを考えながらやってますよね。
つまり、先生自身が成長しようとしているタイプだと思いませんか。これが僕は本当にプロフェッショナルだなと思っています。
暴力的指導法の問題点と代替案
今までのやり方で金メダルを取らせてきた、日本一にならせてきた先生っていうのは、これでやれば勝てるから、これからもずっとそれでいいんだと思っている先生がいらっしゃると思うんですよ。
それを全否定しているわけじゃないですよ。ダメだと言っているわけじゃないです。もちろん伝統的なもので生徒が強くなるっていうのは確実にあると思います。
それがダメだと言っているわけじゃなくて、僕が良くないと思うのが、例えば、暴力的な指導方法ですね。
僕はそれがあまり良くないなと思っていて、近年、そういった問題、暴力的な指導方法が問題となっていて、人が亡くなったりとかそういったことになっているにもかかわらず、変わらない部分ってたくさんありますよね。
生徒を成長させる以前に逆の方向に行っている気がします。人が亡くなるっていうのは逆の方向に行っているのに、そこも変えようとはしていない先生っていうのは本当にやばいなって僕は思っています。なんとなくイメージできますか。
こういった先生がいるという話をよく聞くんですよね。どのくらいの人数いらっしゃるかわかりませんけれども、聞く話では結構聞くんです。まだまだあるというところを感じています。
なので、少しでもそういった暴力的な指導はなくなっていってほしいなというのが私からのメッセージでございます。
なので、この放送を聞いて、まだまだ暴力的に指導しているという人がいたら、共有していただきたいんです。
剣道界の持続可能な発展に向けて
大人ほどなかなか素直にならないというのが僕の現状だと思っていて、子供の頃って、何か指導した時に、特に先生がこの先生についていきたいんだって先生がいたら、もう素直に聞く価値はこうした方がいいよって言ったら「わかりました!先生!こういう風にしてみます!こういう風に挑戦してみます」と言うんです。
だけども大人になったら、「へえー。そんな打ち方あるんだ」という感じで聞いてくれた上に、腕を組みながら「うん、何言ってるんだこのクソ若者」という感じの目でこちらを見てくるわけです。
だけど、子供の方が目をキラキラさせて、一生懸命挑戦しようとするんです。このように素直じゃない大人の先生っていらっしゃいますよね。
僕はすごく見てきたんですけれども、まあそんな感じで大人の先生にこう言えば言うほど、あるいは昔の考え、今まで良かったと思っている人ほど、こういった言葉には耳を傾けないという感じでございます。
そこに突っかかる気は全くなくて、でも僕は生徒さんには伝えたい。10時間かけてボコボコにされて日本一になった先生から教えられるのか、3時間しか稽古してないのにボコボコにもされないように、口でしっかり生徒自身の色んな特徴を伸ばして日本一にさせる先生。これ、実際に高校時代の先生とかがそうなんですけれども、3時間半しかないんですよ。
きつい稽古はもちろんあります。けれども、そんな暴力的な指導もないですし、そんな中日本一にさせている先生がいるんだったら、僕は絶対にそっちの方がいいと思います。
もっと2時間で成果を出す先生がいるんだったら、僕はそっちの方がいいと思いますし、そんな感じで先生もプロフェッショナルとして成長していく先生は本当に僕はすごいなと思っています。
そんな先生に皆さんも巡り合って、今ちょっとおかしな環境にいるなと思ったら、自分の人生を大切にして、本当に剣道が好きなんであれば、もっといい環境って絶対あると思うので、今すでにそういう環境にいるところの人はもちろんそのままいて、その先生を信じてついていけばいいと思いますので、ぜひ剣道界は少しでもよくしていってほしいなと思います。
この声を聞いてくださっている中学生が増えていってくれれば、未来は明るいなと逆に、暴力的な傾向をずっとしている先生から育つと、子供たちっていうのは剣道っていうのはこういうもんなんだって素直だから聞いちゃうんですよ。
そしてかかり稽古とかも、突き止めされて、面が外れた時どうするかっていうことを前に言ったら、面を外してそのままかかり稽古に行きます、という人がいたんですよね。
で、これって危なく、普通に考えたらっていうのを小さい頃から教えてたら、面を付け直すっていうこともすると思うんですけれども、剣道なんて、けり合いなんて、そういうもんだっていうことを教えちゃうと、結局それで怪我した時に剣道を危ないとか、これでケツバットされて青あざになりましたとか、ダメだと言って怒られましたとか、面を付け直すなんて怒られました、それが当たり前っていう指導をしてしまうと、その子供たちは大人になった時に、素直だからそのままやっちゃいますよね。
それが問題になったら、それは指導者の責任でもあります。本人だけではなくて、指導者の責任もなると思うので、僕はそうじゃない方がいいんじゃないかなと思っている次第でございます。
もちろん、僕の考えに賛否両論あると思いますが、少しでもいい方向に行ったらいいなっていうのは、まあ思っているところでございます。
それは、いろんな先生もそうだと思いますけど、この子に強くなってほしい、そこは共通認識だと思いますけれども、やり方をいろいろ研究して成長してくれる先生がどんどん増えていってほしいなと願っております。
まとめ
この記事では、剣道界における指導者のプロ意識の重要性について解説しました。以下は、記事の要点とそのメリット、デメリットをまとめたものです。
- 指導者のプロ意識の重要性:生徒の成長と安全を守るため、指導者は多様な指導法を学び、生徒の個性を尊重する必要があります。
- メリット:生徒のモチベーション向上、剣道技術の向上、剣道界全体の発展
- デメリット:指導者にとっては、常に新しい知識を学ぶ必要があるため、時間と労力がかかる
- 暴力的指導法の問題点:暴力的な指導は生徒の心身に悪影響を及ぼし、剣道界のイメージを損なうことがあります。
- メリット:短期的には厳しい指導が成果をもたらすこともある
- デメリット:生徒の心理的トラウマ、剣道からの離反、社会的信用の失墜
- 剣道界の持続可能な発展:指導者がプロ意識を持ち、暴力を排除した指導法を実践することで、剣道界は健全に発展することができます。
- メリット:生徒の健全な成長、剣道界のポジティブなイメージ、将来の剣道普及
- デメリット:伝統的な指導法の見直しに対する抵抗感
最終的に、指導者のプロ意識が剣道界全体の発展に繋がり、より多くの人々が剣道の魅力を体験することができるようになります。
ということで、本日のテーマは「指導者もプロ意識を持ちましょう」ということで、まあボランティアでやっている先生もいらっしゃるかもしれませんが、だからいいっていうことにはならないと思いますので、どんどんどんどん成長していってほしいなと思っています。ということで、本日も皆様にとって最高の1日になりますように。じゃあ、またね。バイバイ。
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